代表取締役 川辺 徹明
HP https://edihas.co.jp/
HP https://pa-ruit.jp/

会社名 株式会社エディハス
住所 〒060-0041 北海道札幌市中央区大通東2丁目3−1 第36桂和ビル7階
電話番号 011-252-7419
代表者名 川辺 徹明
設立 2014年10月
事業内容 臨床試験被験者募集

お客さまのひと言が起業のきっかけに

新薬や特保食品の開発に不可欠な臨床試験。発売前に実施される臨床試験に参加する被験者の募集、紹介事業に携わる株式会社エディハス。代表取締役の川辺徹明氏によると、現在は自社サイト『ぺいるーと』において約1万人の被験者候補のデータベースを持ち、食品業界や製薬業界、医療機器業界、化粧品業界などで実施されている臨床試験に被験者を紹介している。
「年齢や健康状態、ある程度一定期間指定場所での滞在や訪問が可能な人など、データベースの中から条件に適合した人を紹介します。最近は、特保食品やジェネリック薬品の増加などによって臨床試験が増え、需要はますます高まっています」

ニッチな業界だと語る川辺氏だが、10年ほど勤めた前職時代も同様の事業に携わっており、しかもその企業のアーリーステージに携わったメンバーのひとりだったという。最初は5〜6人だったメンバーが、退職時には社員数200人程度に成長していたそうだ。
「退職時は、執行役員兼北海道支社長をやっていました。起業のきっかけは、まさに北海道支社立ち上げというミッションに取り組んだ時でした。それまでは被験者の紹介状況などをモニターする事務的な仕事がメインだったんです。それが北海道支社の立ち上げや営業活動を担当する中で、社外の方々と関わるようになって視野が開けました」

最初のきっかけは、取引先担当者からの「独立してやらないの?」のひと言だったそうだ。
「改めてふと考えると、普通の会社で働くのが嫌でベンチャー企業の立ち上げに参画したのに、気がついたら社員数が増えて普通の会社になりつつあった。加えて、自分は苦しみながらも新しいものを立ち上げるのが好きだとわかったんです。それでゼロから自分で企業してみようと考えました」

こうして川辺氏は、ひとりでの起業にチャレンジすることになった。

チャットワーク+電話でやりとりできるので安心

起業決断時は北海道支社の支社長だったため、札幌本社での起業となった川辺氏とFirstStepとの出会いはネット検索だった。
「インターネット検索でFirstStepさんを見つけたタイミングで大阪出張の機会があり、直接事務所に訪問して相談させてもらいました。アーリーステージに携わったといっても、会社設立の全部をひとりでやるのは初めて。確か資本金や取引口座開設などについて質問したと思います。その時の説明が分かりやすくて対応が素晴らしかったので、そのままお願いすることに決めました」

現在は東京にオフィスを設置して関東や関西にも進出し、着実にお客さまを増やしている。
「出張先でもチャットワークで相談できるのが良いです。それに、いざという時は電話でも対応してもらえるのが助かります。分からないことを質問している時、チャットワークだけだと不安。今すぐ知りたい時に電話が使えるのは、心理的な安心感がありますね」

被験者と臨床試験を行う企業の橋渡しに取り組む川辺氏。ビジネスに取り組む上で最も大切にしているのは『確認』だそう。
「何事も少しでも引っかかることがあれば、必ず『確認』するようにしています。たったひとつ『たぶんこうだろう』と確認しなかったために、大きなトラブルに発展したケースを数多く経験してきました。スタッフにも『たぶん』、『〜だと思います』、『きっと前回と同じだろう』は絶対になくそうと言っています」

すべては『縁』。思わぬ人が自分を助けてくれることもある

2度の起業経験をもとに、これから起業をめざす人たちへのアドバイスをお願いした。
「多くの人と出会う機会を作ることが大切だと思います。そうすることで、必ず自分の世界が広がりますから。そして、出会った人を等しく大切にすること。起業後は不思議なことに、思わぬ場所で思わぬ人が自分を助けてくれるんですよ。でも、誰が助けてくれるかは分かりません。起業のすべては『人と人』の縁なんです」

さらに加えて『勉強』という言葉も。
「会社設立直後は『会社の価値=自分の価値』です。すなわち、『会社の価値を高める=自分の価値を高める』しか方法がありません。私も起業するまで努力や勉強が大嫌いだったのですが、起業してこのことに気づいてからは意識的に学ぶ機会を作っています」

最後に今後の展開を尋ねると、イメージする成長の方向性を教えてくれた。
「『ぺいるーと』をさらに充実させて被験者募集のインフラをしっかりと構築し、現在約1万人いる被験者候補の会員をさらに増やしていきたいですね。加えて、治験や臨床試験には、まだ『人体実験』や『危険』といった多くの誤解があります。当社は、臨床試験の安全性や必要性の啓発活動に取り組んでおり、今後も積極的に活動を進めていきます」

担当者より

まだ起業されて3年目になりますが、どんどん事業を拡大しておられます。川辺社長は、いつも気さくで明るく真摯な上、コミュニケーション力に長けておられます。だからこそ皆を巻き込むパワーがあり、お客様との商談においても川辺社長の人柄である強みを活かして成長していけるのだと思います。
私もそんな社長をサポートさせていただくことが非常に楽しく、微力ながら全力でサポートさせていただきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。(下原 敬人)