代表取締役 木下 祥寿
HP http://www.rise-view.com/

会社名 株式会社rise view
住所 〒532-0011 大阪市淀川区西中島4-6-19 木川ビル3・5・6階
電話番号 06-6100-2777
代表者名 木下 祥寿
設立 2011年9月
従業員数 15人
事業内容 ファッションアクセサリーおよび服飾雑貨等の卸売業。

『何のために』を突き詰めた結果、前職時代の業務で起業

アクセサリーや服飾雑貨などの卸売事業を営む株式会社rise view。代表取締役の木下祥寿氏によると、現在は全国各地の小売店や企業などへの卸売に加え、OEMや独自ブランド商品の企画・販売も行っている。
「『raum』と『raum plus』というオリジナルアクセサリーブランドで、自社企画の商品を販売しています。『raum』は「可愛い」を、『raum plus』は「スタイリッシュ」をコンセプトにしています」

起業前もアクセサリー卸販売の営業担当だった木下氏。入社当初は、アクセサリーの知識はあまりなかったが、営業として小売店への売り込みや交渉するうちに知識もつき、海外商品の買い付けなども担当した。
「仕事に取り組むうちに、アクセサリーの知識や仕事の面白さを知ると同時に『こうすれば売上が上がるのに』や『ああすればお客さまは満足してくれるのに』という考えも芽生えてきました。でも、会社組織の中ではそれを実践することはできません。8年目、ついにその歯がゆさに耐えられずに『会社を辞めよう!』と。今思えば若いですね(笑)」

実は会社を辞める時、アクセサリー事業をやるとは決めておらず、夢だった飲食店を開くことも考えたそうだ。だが、ふとした時に我に返った。
「改めて『何のために会社を辞めたのか』を考えました。すると、自分なりの方法でチャレンジして成功をめざすなら、前職の8年間で培ってきたものを活かしてアクセサリー関連の事業で起業すべきだ、という結論に至ったんです」

非常識にこそ、ビジネス成功のチャンスがある!

起業に備えて大阪産業創造館に通い、セミナーに参加したり事業計画書作成のサポートを受けるなどして、起業準備を進めた木下氏。
「卸売業では仕入れや取引の上で法人であることが必要な場合がほとんどで、法人化することは必然でした。FirstStepは、インターネットで会社設立をしてくれるところを探しているときに見つけました。連絡して事務所におうかがいした際、事業計画書を見てもらったり、起業直後の融資などに関する悩みにも親身に対応していただけた。その対応の素晴らしさに、即依頼を決めました」

前職での経験や人脈を生かして起業した木下氏が、ビジネスに取り組む上で大切にしていることについて尋ねた。
「後発の当社が他社と差別化するためにも、今までにない売り方や提案が求められます。あえて非常識なことにチャレンジするぐらいじゃないと他社には勝てません。例えば、他社が追随できないぐらいパッケージにコストを掛けて販売したり……。非常識な部分にこそチャンスがあるという想いは大切にしています」

常に新しいこと、誰もやっていないことに挑戦し続けたい!

卸売業という業態上、売上はもちろんのこと、キャッシュフローも非常に重要だ。木下氏にこれから起業する人へのアドバイスをお願いすると、まさにこの部分に関する助言だった。
「卸売業は、先に仕入れて支払い、販売して入金されるのはずっと後になります。卸売業じゃなくても、キャッシュフローは常に最悪の事態を考えて準備しておく方が良い。資金だけは『なんとかなる』ではなんともならないのが現実ですから」

FirstStepのスタッフも認めるほど、しっかりした事業計画を立てていた木下氏だが、それでも事業計画通りには進まなかったそうだ。
「何事も計画通りには行かないことを改めて実感しました。むしろ、うまくいかないことの方が多い。事業計画書を作る際は、計画通りに行かない場合の次善の策を常に考えておく必要があると思います」

現在は、今後の成長に対応できる社内システムの整備に取り組んでいるという。
「業務効率アップをめざしたIT化を進めています。今まで以上に社員が働きやすく、仕入れ先やお客さまとのお取引がスムーズかつ短時間で完了できる受発注システムの構築がメインとなりますが、それ以外にも目立たないですが重要な社内の仕組みを構築していきます。私にとっては、社員が笑顔で楽しく働けることこそが、最も大切なことなんです」

最後に、今後の事業展開についてうかがった。
「ヴィンテージなど新しい分野への挑戦や、アクセサリーにとどまらないビジネスを展開していきたい。今もコスメやネイルのジャンルに取り組んでいますが好評なんです。常に新しいことに挑戦していきたいですね」

担当者より

ライズビュー様を担当させていただいて7年ほどになります。会社設立当初から担当させていただいておりますが、当初はまだまだ課題が山積みでした。木下社長はその課題と真摯に向き合い、どんどん会社を成長させています。
経営に対する考え方や姿勢など、私自身がいつも非常に勉強させていただいており、とても尊敬できる経営者です。
これからも、微力ながら精一杯サポートさせていただきたいと思います。(山尾 祐介)