代表取締役 橋本 祥一
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会社名 株式会社YEBIS.XYZ
住所 〒541-0051 大阪市中央区備後町3-6-2 大雅ビル10F-93
代表者名 橋本 祥一
設立 2015年12月
事業内容 iOS用アプリ『釣果ノート』など、釣り人向けITサービス提供。

ゼロからイチを作りだすのが好き

スマートフォンのカメラとGPSを活用して、釣果を記録する釣り愛好者向けiOSアプリ『釣果ノート』を開発・運用する株式会社YEBIS.XYZ。代表取締役の橋本祥一氏自身が開発したアプリだ。もともとは航空機や宇宙開発関連の部品メーカーで、設計や営業サポートの仕事をしていた橋本氏。だが、年数が経つにつれて管理やビジネス的な業務が増えていった。ビジネスについて学んだことがなかった橋本氏は、一念発起して通信教育でMBAを取得することに。
「ずっとエンジニアが世界を変えると思っていましたが、MBA取得の学びを通じてビジネス的思考がないと世の中を変えられないことに気づきました。さらに今のままでは世の中を変えられないことも……。そこで、まずは会社を辞めようと決意したんです」

後先を考えずに決意した退職。それでも橋本氏には勝算があった。
「趣味でWebサイトを作ったりしていたので、ITの分野で何かしようと。当時はSNSが主流になり始めた頃。約1年の開発期間を掛けてスポーツ系SNSを立ち上げました。しかしながら結果的には大失敗。誰も使わないサービスを作っただけだったんです」

しかし、そのSNSでスポーツイベントを立ち上げる仕事に取り組む人と知り合い、その人の会社を手伝うことに。ここでマラソン大会やアートイベントなどの立ち上げに関わった。
「とにかく新しい何かをゼロから立ち上げるのが楽しくて。そんな時にオオサカンスペースの存在を知り、メンバーになりました。その後、Startup Weekend Osakaというイベントに参加して、新しいプロジェクトをゼロから立ち上げる挑戦をしました。なかなかうまくはいかないのですが、自分はゼロからイチを立ち上げるのが好きなのだと実感したんです」

7年越しで『釣果ノート』に取り組む

釣果ノート釣果ノートのアプリが誕生したのは、メーカーを退社した時にさかのぼる。
「iPhoneが日本に登場した時で、面白そうだと思っていくつかアプリを制作しました。釣果ノートはその中の一つ。色々な人に欲しいアプリを聞いた中で『釣りに役立つアプリが欲しい』という要望があったので作ったもの。でも私自身は釣りが趣味じゃないので、公開後は放置していました(笑)」

ただ、放置中もアプリ利用者は増え、機種変更時のデータ移行などに関する問い合わせに対応するなど、最低限のサポートは行っていた。すると、いつの間にかユーザーにとって、釣果ノートが必要不可欠なアプリになっていた。
「イベントの仕事が一段落した時、今まで放置していたiOSアプリにきちんと取り組もうと考え、2015年12月に株式会社YEBIS.XYZを設立したんです」

FirstStepとの出会いは、オオサカンスペースやStartup Weekend Osakaで。日常的に顔を合わせていたため、法人化の際にお願いするのはごく自然な流れだったという。
「こちらの事業のことも理解してくれているし関係性ができていました。さらに料金設定もスタートアップにとっては良心的ですし、なにより非常に楽でしたね」

釣果ノートでビジネスモデルを構築したい!

主催イベントの様子

釣果ノートでのビジネスモデル構築に奮闘する橋本氏。これから起業しようとする人に、アドバイスをお願いした。
「起業には2タイプあって、既存のビジネスに取り組むタイプと、誰もやっていないビジネスを新たに作りだすタイプのもの。YEBIS.XYZは完全に後者。まったく新しいビジネスを生み出すタイプの起業は失敗確率が高い。最初のスポーツSNSも失敗しましたから(笑)。失敗を楽しめるかどうかで、新しいビジネスを生み出す資質があるかどうかがわかるような気がします」

これまでの失敗は、必ず釣果ノートの成功につながっている、と橋本氏。失敗を成功につなげるためには、一つのチャレンジにリスクを掛けすぎないことが重要だという。
「絶対成功すると思っていても失敗するもの。最初は週末起業ぐらいで十分。あまりに一つのチャレンジにリスクを掛けすぎると、失敗したら次のチャレンジができなくなってしまう。そうなると、これまでの失敗がすべて無駄になってしまいますから」

最後に、今後の展開について話をうかがった。
「釣果ノートで、継続的なサービスにつながるビジネスモデルを構築したり、ユーザがリアルでつながるようなイベントを開催してみたいですね。あと、もっと先のビジョンとしては、集まってくる膨大な釣果データをビッグデータとして活用して、いつか天気予報ならぬ『釣果予報』を出すような試みができたら面白いなぁ、と思っています」

担当者より

いつも丁寧にお話しして頂ける橋本社長。「真摯な方」という印象は今も変わりありません。 今までの蓄積しているデータを活用し、釣果ノートでレジャーを楽しむ方を支える社長を、 私もとことんサポートさせて頂きます。 今後とも宜しくお願い致します。(澤田 恭平)