代表取締役 梅村 武志
HP http://www.umemura-group.or.jp/
会社名 |
司法書士法人梅村事務所 |
住所 |
〒540-0037 大阪市中央区内平野町2-4-5 |
電話番号 |
06-6942-4018 |
代表者名 |
梅村 武志 |
事業内容 |
・不動産の名義変更手続き ・会社・法人登記手続き ・裁判所提出書類の作成 ・遺言公正証書の嘱託代理 ・成年後見の申立書類の作成など |
父の司法書士事務所を継ごうと資格取得をめざす
不動産の売買や贈与、相続などによる名義変更をはじめとしたさまざまな業務を行う司法書士。司法書士法人梅村事務所の代表・梅村武志氏はスタッフを束ねて事務所を経営しながら、自らも司法書士として活躍している。
「当事務所は、司法書士の業務全般をカバーしています。あえて特化せずに幅広い業務に対応できることを強みとしています」
司法書士の業務は、他の専門家と連携しながら仕事を進める機会も多いという。
「日頃から幅広い業務に対応していることもあり、幅広いジャンルの専門家とネットワークを構築しています。おかげで、職域をまたがるような質問や依頼に対しても、迅速に該当する専門家を紹介させていただいています」
梅村氏の父は、愛知県で不動産関連業務に特化した司法書士事務所を営んでいる。子どもの頃から父の後を継いで司法書士になろうと考え、大学も法学部に進学。大学3年で行政書士資格を取得し、卒業後も父が学んだ大阪の専門学校に通って勉強を続け、司法書士資格を取得した。
「子どもの頃の父は、朝僕が学校に行く時にはまだ家にいて、帰ってきたらもう家にいました。後を継ぐのが楽で得だ、と考えていました。いわゆる若気の至りってやつで、もちろん現実は違っていましたが……(笑)」
資格取得後の研修先にそのまま就職した梅村氏は、そこで3年、さらに知人の事務所で2年程働き、司法書士の実務を学んだ。そして現在の場所に事務所を借りて独立開業し、現在に至る。
「資格取得後、すぐ愛知に戻ることも考えましたが、大阪の方が色々な経験ができるかな、と。あと、大阪に地盤を作れば、将来は大阪と愛知の両方で仕事ができるんじゃないか……とも考えていました」
一歩先を読んだ対応が、信頼や信用につながる
司法書士法人を設立した理由について、梅村氏に尋ねた。
「1つめは司法書士法人でなければ、愛知と大阪の2カ所に事務所を開設できないからです。父の後を継ぐことも考え、早い段階で法人化しておこうと思いました。2つめは、法人の方が将来の人材獲得の面で有利になると考えました。そして3つめは、司法書士の世界は現在の個人事務所主体の時代から、数人がチームとしてひとつの案件にあたるような法人事務所が主体となる時代が到来すると予測しました。この3つの理由から法人化を選択しました。実はこの時、個人事務所時代からお世話になっていた中央会計さんに、色々な面でアドバイスをいただきとても助かりました」
法人化を通じて司法書士事務所の新しい形を模索する梅村氏に、仕事に取り組む上で最も大切にしていることを尋ねると「信用と信頼」という答えが返ってきた。
「司法書士の仕事は、信用と信頼がすべて。しかも信用や信頼は、自分が悪くなくても失うことがあるものです。そうならないためには、相手の一歩先を読み、先回りして行動することが大切。忙しいときほど受け身になったり、まぁいいかと後回しにしてしまいがちですが、それをきっかけに信用や信頼を失うことも多いですからね」
起業するなら、「人のつながり」を大切に
これから起業しようと考える人へのアドバイスをお願いすると、自らの経験をもとに「流れで起業しない方が良い」とのアドバイスが。
「起業って『なんとかなる』では、なんともならないケースが少なくありません。私自身『ここに事務所を作れば、きっと色々な仕事が舞い込む』と考えただけで、計画はあってないようなものでした。今振り返れば、もっときちんと準備しておけば良かったと思います」
それでも、今があるのは「人のつながりのおかげ」と梅村氏。
「ここまでやってこられたのは、『人』のつながりに助けられたからに他なりません。お仕事のご依頼はもちろん、お客さまがお客さまをご紹介くださるといった『人の輪』の広がりと、それを大切にしてきたからだと思います」
最後に今後の展開について話を聞いた。
「大阪事務所は人が増え、司法書士業務全般をカバーしながら組織化していくタイミングです。愛知県の事務所は不動産関連業務に特化しているので、お互いの良い点をお互いに反映させながら、今後は新たな拠点作りにも取り組めればと考えています」
担当者より
司法書士法人梅村事務所様とは、法人成りをされる前からのお付き合いで、またFirstStepとのお取引もあり、大変お世話になっております。
お話させていただく時は、和やかな雰囲気が特徴の梅村先生ですが、業界の流れを読んだり、お客様への一歩先を読むといった鋭い目線は、経営者かつ司法書士としての意識を明確に持たれているのだろうなと関心しております。今後は愛知での事業展開も含め、組織として大きく成長してくフェーズに入るかと思います。
会計・税務はもちろん、今後も様々な点から司法書士法人梅村事務所様の発展に貢献できればと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。(阪本 昂大)