CONG1
取締役 河野 知二
HP http://cong-design.com

会社名 有限会社CONG DESIGN OFFICE
住所 〒550-0003 大阪市西区京町堀1-6-23 西京町堀ビル3F
電話番号 06-6445-0566
代表者名 河野 知二
設立 2005年12月
事業内容 ・商業施設/店舗の企画、立案、設計及びディスプレイデザインの企画、設計、監修
・住宅設計及びその室内設計
・家具/プロダクトの企画、デザイン、設計、監修
・グラフィックデザインの企画、立案、デザイン
・リノベーション、コンバージョンに関する企画、デザイン、設計、監修

クライアントに寄り添う設計プロセスを実現したいと起業を決意

店舗、住宅建築設計、内部空間の設計、プロダクトデザイン、グラフィックデザインなどに取り組む有限会社CONG DESIGN OFFICE。代表者は、空間設計において25年以上のキャリアを持ち、建築士でもある河野知二氏。これまでのすべての仕事が、今の自分の糧になっていると語る。
「大学卒業後は、大阪に本社を構える設計施工会社に就職しました。僕が配属されたのは、日本全国に展開する大型商業施設の設計部でした。そこで7年働く中で流通と小売の仕組み、店舗設計の基礎を学びました。しかしそれは、設計の基礎的な内容がほとんどで僕個人としては満足いく仕事ではありませんでした。その後、プロのデザイナー/設計者としての知識を深めるため、多数の有名ブランドを手掛ける設計施工会社勤務を経たのち、名のある設計事務所で働くこととなりました。設計事務所では設計者としての責任、技術、知識と経験を得てきました」

クライアントが求める空間と、そこにあるべき空間のギャップを埋めながら空間を作るのは、やりがいがあったと語る河野氏。それでも独立に至った理由を聞くと、シンプルな答えが返ってきた。
「会社という組織に所属していると、どうしても作業合理性といった会社の事情が優先される。もっとクライアントの想いにより添いながら空間づくりをしたいという気持ちが強まったんです。その想いを実現するには、独立しかないと考えました」

独立したい旨を告げると所属する会社から引き留められたものの、最後は自らの想いを実現するべく独立を決断した。

『品』と『質』の創造をめざす

CONG2会社設立にあたり、河野氏はすべての手続きを自分自身で行った。
「会社設立の手続きは自分でやりましたが、法人でやる以上はお金に関することはきちんとしたいと考えていたので、最初からプロの手を借りようと決めていました。そんな時、グラフィックデザイナーの知人が自分も利用しているという中央会計さんを紹介してくれたんです。それで私もお願いすることに決めました」

設計やデザインを行う際は、クライアントに加えてエンドユーザーの感じ方や受け止め方、周辺環境への配慮を行いながら取り組む。
「店舗設計において最も気にしているのは公共性です。特に外観は周辺環境の一部となり、不特定多数の人が暮らしたり過ごしたりする街の中に存在する『パブリックなもの』になります。心掛けているのは、行き交う人達が見てイヤな気持ちにさせない『品』と『質(高級とは違う)』を作り出すことです。それが結果的にエンドユーザーが集まる心地良い空間づくりにつながると考えます」

常にクライアントにより添ったものづくりをしてきた河野氏だが、近年は少し思考が変化しているという。
「寄り添うのは良いが、寄り添いすぎるのはいけない。クライアントの要求を満たす前提で、本来あるべき姿や正しいとおもわれる方向に導きながら、クライアントを含めた人々と自分達の未来環境に貢献したいと考えるようになりました」

クリエイティブな仕事には文系思考と理系思考が必要

CONG3これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いすると、「自らの経験から考えれば、よほどの覚悟がないと起業はリスクです」と。しかしながら、「成功するには、感性やセンスに加えて戦略と実行力が必要」とアドバイスは続いた。
「この仕事をする以上、技術、感性やセンスは持っていて当たり前。これからの時代クリエイティブな世界で、今までとは違った形で突出するには、感性的な文系思考はもとより、戦略を練りプロジェクトのゴールを方程式化できる理系思考の両方を備える事と現在は思います。そして何より、考えたことを実現しようとアクションするフットワークの軽さとタフな精神力が必要と感じます」

クライアントと共に考えた想いや思考が、伝わる空間や物を作っていきたいと語る河野氏。
「デザイナーのエゴとは違う、これまで培ってきた良識や正しいと思えるカタチを社会にプロットし、それがクライアントのメリットにつながるというのが理想です。その理想を形にしていきたい」

最後に、今後の展開について話をうかがった。
「今後は、より公共性が高いプロジェクトに参加していきたい。一部の人達の喜びに貢献するだけでなく、多くの人達に愛される物と空間づくりに力添えできる機会とそういったデザインに関わって行く事を考えています」

担当者より

担当させていただくようになってからデザインのイメージが変わりました。
これまでは、デザインと言えばおしゃれと思っていた私ですが、おしゃれだけがデザインではなく、機能性であったり、使いやすいもの、使う方のニーズに合わせることもデザインだと教えてもらいました。
人との繋がりを大事に思い、環境へも配慮しながらデザインする素敵な河野社長様。
これからも人の喜ぶデザインを沢山作っていってください。
私も社長がデザインに集中できるよう、また中央会計を選んで良かったと思っていただけるようサポートしていきます。
今後ともよろしくお願いします。(加川 広大)