代表取締役 市位 康時
HP http://jamstore-web.com/
Facebook https://www.facebook.com/JAM.STORE/
Twitter https://twitter.com/alljamstore

会社名 株式会社JAMSTORE
住所 〒530-0027 大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル9F
電話番号 06-6360-4405
代表者名 市位 康時
設立 2013年11月
事業内容 広告制作全般

自身の高齢出産を機に、働き方に対する考え方が変化

大阪にある広告制作会社・株式会社JAMSTOREの特徴は、案件ごとに最適なリモートワーカーがチームを組んで制作を担当していること。取締役の松本裕美氏によると、業務委託契約している外部のスタッフのみならず、自社の従業員を含む全員がリモートワークで働いているという。
「紙メディアの制作を中心に、Webサイトの制作や運用、動画制作など、販促・広報に関して幅広くお手伝いしています。その業務を担うのはすべて、全国でスタンバイしているリモートワーカーたち。みんな独身時代や出産前などにスキルを磨いた経験者ばかりなんです」

夫と営んでいた個人事業の広告制作会社を法人化したのが2013年。当時から広告制作物の制作に携わっていたが、松本氏の妊娠が大きな転機となったという。
「私自身、クリエイターとしてずっと長時間労働が当たり前で、むしろそれが楽しいと感じていました。でも40歳で妊娠したのをキッカケに、このまま自分が産休に入ると事業が回らないことに遅まきながら気づいて…。ご依頼いただいているお客様のためにも仕事は続けたいけれど、フルタイム勤務出来るベテランクリエイターまでは雇う企業体力がなかった。そこで思いついたのが、子育てや介護中でフルタイム勤務は無理だけど、家事と両立しながら『空いた時間に働きたい!』というベテランクリエイターとの連携なんです。つまり私と同じような人が働きやすい環境を作ろう、と」

リモートワークに舵をきったのが会社の3期目。3年後の6期目には、時短勤務従業員のクリエイター25名に加え、20名以上の外部クリエイターと提携する組織へと成長した。
「私のように、妊娠や子育てを理由に働けない境遇にいる人に仕事をお願いできれば、働く人はもちろん、品質を求めるお客様にとっても、弊社にとっても、まさにWIN-WIN-WINの関係が築けるんじゃないかと。一見、プライベートな出来事にすぎない妊娠・出産ですが、弊社にとっては経営の重要な分岐点となり、成長の起爆剤にもなってくれました」

『整理整頓×クリエイティブ』を提供する制作事務所でありたい

法人化した1期目と2期目は、大学時代の同級生だった税理士に依頼していた松本氏。税理士変更を決意したきっかけは、自社組織の大きな変化だった。
「最初の先生にはとってもお世話になっていたのですが、いかんせんスタッフ全員がリモート勤務になっていたので、経理業務もクラウド上で行わないと、なにかとスムーズに回らなくなってきたんです。結果、私以外の誰かに経理を任せられない状態に陥っていた」

そんな時、とある講演で中央会計のセミナールームを訪れたことが転機に。
「セミナールームを持つ会計事務所さんって面白いなあ、戦略家やなあと。WEBサイトからもITやクラウドにも強そうなことが伺えた。これは経理業務以外にも必要なノウハウを提供してもらえるんじゃないか、会計だけでなく『1社何役』もになってもらえるかもしれないな、と考えたんです。実際に依頼してみると、まさに予想通りで。年間の予算組から財務的視点のサポートまで、今も想定外の手厚いサービスに助けられています」

そう語る松本氏へ、自身の仕事で大切にしていることを尋ねると、JAMSTOREが掲げる『整理整頓×クリエイティブ』というワードが出てきた。
「私たちも中央会計さんのように企業のパートナーでありたいんです。単なる販促・広報物の制作を担うだけじゃなく、企業様が前進するためのパートナーでありたい。だからこそ『整理整頓』が必要で。お客様の課題や状況を聞いて、その企業様の強みやめざすべき方向、訴求ポイントを整理してから、制作業務に着手することを大切にしています。伝えるべき内容が見える化できた上で制作に入るので、完成してから『こんなことがいいたいんじゃないのにな』という事態がまずおこらないんです」

新しい働き方の選択肢を提供し、働く意欲を持つ人が働ける世の中に

起業を考えているクリエイターへのアドバイスをお願いすると、2つのポイントを教えてくれた。
「ひとつ目は、本業に専念できる環境を整備することでしょうか。経営者の本業は経理でも、庶務でもない。経営です。クリエイターは独立したらその日から経営者になるわけですが、経営のプロではないんですよね。あくまでクリエイティブのプロでしかない。だから早く『経営』の味方につけること。中央会計さんのような外部パートナーもおすすめしたい選択肢のひとつですよね。ベストは起業直後から、確かなサポート体制を構築しておく方が良いと思います。 ふたつ目は、理念を言語化しておくこと。事業の拡大をめざす経営者は絶対にしておくべきだと思います。言葉にしておくだけで、周囲の理解も自分の理解度も深まります。逆に、言語化されていない想いを共有するのはとても大変なこと。とくに人材採用時、経営側との従業員とで思考のミスマッチが起きやすくなるんです」

今後の目標は「新しい働き方の選択肢を提供すること」だという。
「すべてのクリエイターがリモートワークで満足できる、とは思っていません。個々の事情から子どもを預けて働きたい人だってもちろんいます。私もそうです。だからこそJAMSTOREは、働き方・働く場所を働く人自身が、もっともっと柔軟に選べるようにしたい。いまもすでに行っていますが、本社で仕事するときは子連れ出社OKですし、幼児教室と提携して親が働く隣の部屋で子どもたちがレッスンを受けられる、子連れワークスペースを用意したり。“これでなければならない”という決まった形にこだわらず、スタッフと相談しながら柔軟に形をつくっていけたらと思っています」

今後もリモートワークを主体としながら、“働く環境”を増やしていきたいと語る松本氏。
「今は子育て中のママが中心ですが、今後は介護する女性や、男性のリモートワーカーも、もっともっと増えるでしょう。これからも時代の先を読み、働く意欲を持つ人すべてが働ける環境を用意していきたいですね」

担当者より

松本様は、非常に人情味あふれ、常に周りが良くなるには何が一番最適かを考えておられる方です。結果的にそれが「三方良し」の関係に繋がり、今の世間の働き方改革にも適応しているのだと思います。
また広告制作会社の中でも、リモートだからこそ提供できるサービスが生まれ、さらにディレクターならではのスピーディかつ的確な判断は非常に勉強になります。
これからさらに働く環境を増やしていこうと考えられており、今後どんどん組織も大きくなっていくJAMSTORE様を会計税務だけでなく幅広い面からサポートさせていただきます。(菅 明日香)