起業を考えてる方に知ってて欲しい厳しい5つの現実

2012/12/3

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これから起業する方に(起業してる方にも参考程度に)是非知ってて欲しい現実について書きます。今回の記事も、FirstStepのマーケティング担当のが担当させていただきます。

主に厳しいことを書くのですが、だから起業なんてダメってことを伝えたいんじゃなくて、リスクについて理解したうえで起業を考えて下さいってことを伝えたくて書かせていただきます。

厳しい5つの現実
① どの業種が儲かってるの?
② これからの日本の人口
③ 起業後のセーフティネット
④ どんなけの会社が儲かってんの?
⑤ 起業後の存続率について
まとめ
上記の構成で書いていきます。

どの業種が儲かってんの?どの業界で起業すればいいの?

業種がら、お客様やこれから起業する方によく聞かれます。
回答はだいたい、いつも同じで
「全体的に儲かってる業界はありません。」 
そんなことないでしょう~。本当はどの業界ですか?
「強いて言えば、医療・介護かなとは思いますが・・・」

だいたいこんなやりとりです。
では、本当に儲かってる業種はないのか?
 2001年~2006年にかけての産業別事業所数及び従業者数の比較表が統計局で公開されてるので、そちらを少し見やすく加工した物を下記に表示します。

見ての通り、医療・福祉以外の業種の事業所数は減少傾向です・・・
事業所数の減ってる業界が全体的に儲かってることは、残念ながらないですよね。

で、2001年~2006年という時代が悪かったのかというとそうでもないんです。
2001年~今までのGDPの推移

 

2001年~2007年までは、実質GDPは増加傾向で、その後ガツンと落ちて上がったり下がったり。。2008年以降の産業別事業所数のデータは公開されてないのですが、おそらく激しく減少してそうです。

失われた20年の話してもしょーがない!これから景気良くなるかもしれんやんか!って思うかもしれませんが、さらに厳しい現実が・・・

日本のこれからの人口ってどうなんの?

 景気や為替、産業動向について予測するのは難しいですが、人口については比較的容易に予測できます。厚労省の外郭団体である国立社会保障・人口研究所より2060年までの日本の人口予測が公開されてるので紹介させていただきます。

これの、恐いのは合計特殊出生率が上がるって前提で人口予測してるんです。
年金が間違いなく支払われますよってことを、厚労省としては裏付けしないといけないのでそういうことになってるんだと思います。民間の研究機関では、2050年時点で、日本の総人口が8000万人を割る可能性があるってことも言われています。

あと、生産年齢人口を比較すると
2010年 8,173万人
2051年 5,000万人弱   今の61.2%以下になってしまいます・・・

伝えたいことは、国内マーケットはどんな業種であっても確実に縮小していくってことです。
(だから、海外出ていくしかないってことではなくて、縮小していくマーケットの中で戦わないといけないことを理解したうえで勝負しないといけないってことが伝えたいことです。もちろん、海外出るって考え方もOK!)

起業後のセーフティネットって?

サラリーマンの間って、いろんなことに守られてるってあまり実感ないですが、実は結構国から守られてるんです。

★ 失業保険
仕事サボって首にされたり、大きなチョンボをしてしまい会社が倒産して離職してしまっても、 ハローワークで手続きすれば失業保険は給付されます。
でも、一旦起業し経営者となった場合は、労働者ではなくなるため、失敗して廃業しても失業保険はもらえません…

★ 労災保険
通勤中にや業務中に事故を起こして、負傷した場合や死亡してしまった場合は、労災保険を受けることができます。(ただし、経営者除く) 
なので、経営者の場合、別途で民間の保険に加入するか、絶対に事故を起こさないかの選択になります・・・保険に加入することをお勧めしますが。

経営者を守る制度はありません。
経営者になった時点で、守ってくれる制度は無くなりますので認識はしておく必要があります。

 

会社の目的は利益を出すこと!どんなけの会社が儲かってるの?

会社って、一般的には営利を目的として活動してる団体だと言われています。
(僕自身は、利益は目的ではなくて条件だと認識してますが) 
では、どれくらいの企業が利益を出しているのか?

平成23年どの黒字企業割合(国税庁発表)は、なんと25.5%!
74.5%の企業が赤字なんです・・・・

中央会計のお客様でも、リーマン前まではだいたい、7割以上のお客様が黒字だったんですが、リーマン後は、62~65%位に減ってしまってます。

利益を出すってことが、昔に比べて本当に難しくなってるんだと思います。
(1970年代の前半は7割弱の企業が黒字なんですけど、ずっと減少し続けています・・・)

起業した方の存続率ってどうなん?

いろんなところで紹介されてるので今さら感はあるんですが、念の為ご紹介しておきます。

最新のデータはないんで、ネット上であちこちで出されてるデータと同じになるんですが、
2006年の中小企業白書のデータです。

起業後1年後の生存率の平均は、7割。
5年後の生存率は、4割弱・・・
ただし、若干ではありますが、人口が増加傾向にあった時のデータなんで今はさらに悪くなってる可能性もあります。

※追記です。(12/04 10:00)
事業所の経過年数別生存率ですが、中小企業白書では「開業後経過年数毎に、前年の事業所数を100として、次年に存続している事業所の割合を表示」してますが、開業してから経過年数ごとの直接の存続率を出しているため中小企業庁のデータとは数字が違っています。
元データ: http://bit.ly/UCEyPv

起業を考えてる方に知ってて欲しい厳しい5つの現実のまとめ

冒頭でも書かせてもらったんですが、だから起業なんてダメってことを伝えたいんじゃなくて、リスクについて理解したうえで起業を考えて下さいってことを伝えたくて書かせて頂きました。

年間、数百人の起業を目指す方の相談をさせていただいていて、全ての方に本当に成功させて欲しいと思ってるのですが、やっぱり失敗する方も多数見てしまいます・・・

ただ、厳しい現実を理解したうえで起業される方の成功率は高いと感じています。

失敗しても、起業前に戻るだけなんですが、日本は一度失敗した方に対する扱いが本当に悪いです・・・(次に起業する時は金融機関から融資を受けるのは本当に難しい)

最後に・・・

いろいろと、厳しいことばかり書いてはきましたが、起業家の方たちとお付き合いさせて頂いてると本当に輝いてる方が多く、本当に楽しそうにされています
厳しい現実を知ったから成功する訳ではないですが、リスクを知ってれば少しはコントロールできるんかなと思います。

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スタッフ居村

この記事は会社設立代行会社の「FirstStep(ファーストステップ)」のスタッフが書いています。
FirstStepでは、起業される方のことを考え、どこよりもわかりやすく、起業や税務のアドバイスをおこなっている会社です。
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