代表取締役 発知 秀充氏
HP http://www.d-club-jp.net/
Twitter http://twitter.com/dclubmotorcycle

会社名 株式会社D-CLUB
住所 〒579-8014 東大阪市中石切町7-3-6
電話番号 072-984-8198
代表者名 発知 秀充
事業内容 自動二輪販売業

バイクに携わる仕事が天職だと知る!

東大阪市でカスタムバイクの制作・販売を行っている株式会社D-CLUB。様々なバイクをカスタムして個性的なバイクに仕上げるテクニックはまさに職人技だ。代表取締役である発知秀充氏は、そんな職人技術をほぼ独学で学んだという。そんな発知氏もこの仕事にたどり着くまでには紆余曲折があった。
「働くのが正直好きじゃなくて、トラック運転手や配達などの仕事をしていました。でもある時、どうせ働くなら嫌々働くのではなく、好きなことを仕事にしようと考えたんです。そこで好きだったバイク関連の仕事に就こうと決意して整備士の資格を取得し、四輪や二輪の整備・修理や車検を中心に現場の経験を積みました。バイクに関わる仕事を始めると仕事が楽しくて『この仕事が天職や!』と実感したんですよ」

ただ、職場でバイクのカスタムについてはほとんど教わることはなく、試行錯誤を重ねながら、時には他のカスタムバイクショップを訪ねて教えを請うなどして、カスタムバイクの知識や経験を習得していった。 その後、D-CLUBの看板を引き継ぐ形で株式会社D-CLUBを設立して起業。その起業の過程でFirstStepとも出会った。
「会社設立はもちろん、経営のことなんて全然わかりませんでした。いくつか相談ごとがあり、ネットで検索して見つけたのがFirstStepで。実際に事務所を訪問して相談した時に、質問に対して丁寧に回答してくれたんです。それで、会社設立をする時にもお願いすることにしました」

妥協しないバイクづくり。その自由と責任の重み。

起業して経営者となり、周囲、あるいは自らの身や意識に変化は起こったのだろうか。
「変わりましたね。落とした小さなネジも拾うようになったり(笑)。それは冗談ですが、小さなネジ一個までコスト意識を持って考えるようになりました。もちろんスタッフとして働いている時も、店を盛り上げようという気持ち、利益が出るように頑張ろうという気持ちはありました。でも経営者となった今、スタッフの頃の気持ちとは明らかに違っている気がする、というのが正直なところですね」

スタッフだった頃の自分も、お店のためにと思い頑張ってきたつもりだったが、今思えば考え方が甘かったという。
「起業してから『この展示方法で、このサービスでお客様が買いたいと思ってもらえるか』など、真のお客様目線で考えるようになりました」

だが、バイクのカスタムへのこだわりは、今も昔も変わらない。
「自分で満足できなければ、イチから作り直してでもやり直します。自分が作りたいもの、良いと思うものを妥協せずに追求する姿勢を貫く判断は、楽しいと同時に責任やプレッシャーも大きいですね」

すべてはお客様に満足していただけるものを提供できるかどうかが勝負だと語る発知氏。
「カスタムバイクを納車した時に、お客様が『良かった!』『嬉しい!』と喜んでいただけるからこそ、このビジネスを続けられる。予算の問題でクオリティを下げるなんて論外。受注したからには、私が良いと思うバイクを提供し続けるのが使命です。当然、利益度外視になることもありますが、それは巡り巡っていつか返ってくると信じています」

スタッフを育て、一緒に成長していきたい!

これから起業しようとする人にメッセージをお願いすると、自分の経験も踏まえたメッセージをいただいた。
「好きなことで起業するのが一番です。利益を一番最初に考えてしまうと続きません。まずはお客様に喜んでいただくことが第一で、利益はその後に付いてきますよ」

さらに厳しくも愛のある言葉が続く。
「起業は逃げ道を作っていては成功できません。退路を断って全力で取り組まないと絶対に成功しない。『起業したい』という想いだけじゃダメで、『起業して会社を続けていく』という想いが必要です。この2つの言葉は似ているようで全く違うんですよ」

最後に将来の目標について尋ねた。
「私自身、経営者としてまだまだ勉強している段階。将来のためにも、経営者としてのレベルを上げていきたいですね。作業面でも、今は私がすべてのカスタム作業を行っていますが、完全に受注に対して手が足りない状況なので……いずれはカスタム作業を任せられるようにスタッフを増やして育てたいですし、そのためにスタッフ一人ひとりときちんと向き合えるようになりたい。立場は異なりますが、株式会社D-CLUBを一緒に作りあげていきたいですね」

担当者より

D-CLUB様にお伺いするたびに、新しい変化があります。
お店のレイアウトが大きく変わっていることもあれば、飾りやバイクの並べ方が変わっていることもあります。その変化は様々ですが、発知社長がお客さま目線で日々改善されていることを感じることができます。
発知社長、これからもよろしくお願いいたします。(稲見 益輔