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代表取締役 藤田 朋

会社名 株式会社モグ
住所 〒550-0011 大阪市西区阿波座1-5-12 ACDC2-3B
代表者名 藤田 朋
事業内容 グラフィックデザイン全般

コミュニケーションが自分の殻を破らせた

学校案内や会社案内など編集系デザインを中心としたグラフィック全般、Webデザインも手掛ける株式会社モグ。代表取締役の藤田朋氏は、グラフィックデザイナーとして独立し、すでに10年以上のキャリアを持つ。
「一度社会人として働いたあと、デザインの専門学校に入学し、卒業後はデザイン会社で3年ほど働きました。退社後、当初は独立を考えてはいませんでしたが、知り合いのプロダクションの仕事を手伝ううちにフリーランスとしての依頼が増え、独立を決意しました。いつかは独立するつもりでしたが、これほど早く実行するとは思っておらず、恐れ知らずでしたね(笑)」

独立当初、藤田氏自身は「自分はコミュニケーションがヘタだ」と感じていたこともあり、そんな自分自身を打破すべく、出会った人と積極的に話すことを自らに課していた。
「例えば、通いたいと思う飲食店の人に話しかけたり、バーで隣の席の人に話しかけたり……と、初めて出会う人と積極的にコミュニケーションしていました。この経験を通じて初対面の人とスムーズに話せるようになったし、交友関係も広がりました。実際に仕事につながったこともありましたし、仕事を進める上で重要な力が身に付いたと思います」

法人化が仕事の幅を広げてくれた

mog2フリーランスとして活躍していた藤田氏が法人化を決意したのは、どんな理由があったのか。
「以前は『カタチにとらわれたくない』、『個人も法人も実力があれば関係ない』という思い違いがありました。でも、そんな私が法人化を決意したのは、自分がやりたいことやアイディアを実現するためには『法人化』という方法が必要だと気づいたからです」

法人化は、藤田氏に何をもたらしたのだろうか。
「目標の実現に向かって、あるべき姿を整備するため法人化したのですが、法人化してみると、『社会に認められた法人である』というバックグラウンドは大きいと実感しました。個人事業の時とは違う層のお客様との仕事が増えましたし、同業との関係性も広がりました。そのことが目標の実現や、仕事の幅の広がりに繋がっています」

現在はグラフィックデザインを紙媒体だけでなく、Webやそれ以外の範囲にも広げているが、仕事を進めていく上で大切にしていることを尋ねると『迅速な判断』という答えが返ってきた。
「課題に対して意見や答えを、できるだけ早く出すことを意識しています。常にベストな答えを提示できるとは限りませんが、早く表明することで議論が深まったり物事が前に進むケースが多く、また、素早く判断すれば思考したり作業する時間がより多く生まれます。より良い提案をするために、その時間を少しでも多く生み出すことを大切にしています」

未来のワークスタイルを模索し続ける

mog3法人化により、さらに活躍の場を広げ続ける藤田氏。しかし、起業することがすべてではないという。
「起業は目的ではなく、あくまで手段。目標の実現に必要なら法人化すれば良い。起業したい人も企業で働く人も、意識すべきは『独立心』。組織でも社会でも、精神的に独立していることが大切だと思います。やりたいことを実行するのは、その人の持つ資質や人間力が必要だからです」

今後の展開について話をうかがうと、未来を見据えて新たな取り組みを始めているという。
「パートナー企業であるWeb会社の人材育成のお手伝いをしています。弊社とパートナー企業の仕事を舞台として人材育成に取り組むことで、育成のフィールドは2倍となり、より多くの経験を積むことができます」

こうしてグラフィックデザインを広く捉えることができる人材を育成することで、双方の成長にとってプラスの相乗効果を目指す。
「このスタイルは弊社とパートナー企業双方の成長に寄与し、さらには相乗効果も期待できる。私自身、これまでの経験で、一人で仕事をするメリットと限界を知ったつもりです。これからは、働き方や仕事の取り組み方のスタイルを広く考えていきたいと思います」

担当者より

MOG様を担当させていただいたのは、法人化されてからです。
初めてお会いした時、お話しながらもやりたいことや色々なアイディアにあふれていて、さすがだなと思ったことを覚えています。法人を設立されて3年が経ちましたが、アイディアにあふれているところは変わらず、長期的な事業計画もはっきりされて、今後のご発展がとても楽しみになってきました。
まだまだ頭の中に色んなアイディアがあるとおっしゃる社長の頭の中を覗いてみたいです。今後ともよろしくお願いいたします。(元村 仁美)