代表取締役 小林 美砂子

会社名 BIMプランニング株式会社
住所 〒561-0883 豊中市岡町南1-2-28
代表者名 小林 美砂子
設立 2013年4月
事業内容

建築系BIMソフト(CAD)の教育・導入支援、BIM導入後のマネージメント、データ入力

必要に迫られて法人化を決意

建築設計に用いられるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデル)は、意匠設計者、測量技術者、構造設計者、施工者などが共通のデータベースを利用し、設計や建設における効率化が図れるソフトウェアとして近年注目されている。BIMプランニング株式会社の代表取締役・小林美砂子氏は、BIMソフトのインストラクターとして活動するとともに、大手建設会社に対しては導入支援、テンプレートやモデル作成などを行う。
「建築士である父の事務所を手伝うまでは、専業主婦でパソコンもほぼ使ったことがなくて……。初めて使い方をマスターしたのが、エクセルでもワードでもなく建築設計用ソフトウェアのAutoCADだったぐらい(笑)」

主婦から一念発起してAutoCADをマスターし、大手スクールでインストラクターとして活躍する中で、BIMソフト開発会社からBIMの普及サポートの依頼を受ける。
「BIMソフトを一から勉強し、BIMのインストラクターを始めました。すると、今度は教えた生徒さんの所属先企業からBIMソフトの導入支援やテンプレート作成、さらにはモデリング作業の依頼が舞い込んできたんです。そこでBIMソフト開発会社の許可をいただき、友人が営業、私が実際の作業を行うスタイルでお仕事をしていました」

だが友人が忙しくなり、小林氏自身が大手建設会社などと直接契約する必要が生まれてきた。
「大手建設会社やゼネコンとの取引条件には、法人であることが必須の場合も少なくありません。必要に迫られる形で法人化を決意しました。でも法人化したことで、第一印象の信用度がフリーランス時代よりも高まっているのは実感しています」

今はBIMソフトの普及を後押しするのが第一

FirstStepは、簿記の勉強をしていた小林氏のご主人がインターネットで見つけた。
「主人が簿記の勉強をしていることもあり、その視点からインターネットで検索する中で、一番良いと思う会社としてFirstStepを推薦してくれました。場所も本町の御堂筋沿いにあってホームページもきちんとしていたので、一度訪問した上でお願いすることにしました。会社設立後の税務面も見ていただいていますが、丁寧に説明していただけるのが良いですね」

個人事業主時代に比べて、お金の動きを1カ月ごとに把握できるようになり、それが良いモチベーションを与えている。
「毎月の売上や経費、黒字なのか赤字なのかなど、お金の面から会社の現状を明確に把握することは、自身のモチベーションにも良い影響を与えてくれます。また、少し先のビジョンに目を向けるきっかけにもなっています」

お金の面からも自社の事業を見つめ、今はBIMのさらなる普及を第一に考えてビジネスを進めていきたいと語る。
「今はできるだけ低価格でしっかり学んでいただくことを意識しています。BIMは勉強しないと使いこなせないソフトウェアだけに、無料と有料では学びに大きな差があります。少しでも費用を掛けて有益な学びを得てBIMの良さを知っていただき、さらに普及が進めば、学びたい人も増えてインストラクターの需要も高まります。今は普及を後押しする段階。長いスパンでビジネスを考えています」

プロフェッショナルなBIMインストラクターを目指す!

仕事柄、起業を考える建築士の方と関わる機会も多いという小林氏。これから起業をしようと考える人へのアドバイスをお願いした。
「起業意欲や資格は大切ですが、それだけで起業は成功しません。起業とは、会社の看板を外して『素の自分』で勝負するということ。だからこそ、起業する前に会社の看板を外した素の自分と一緒に仕事をしたいと応援してくれる人々のネットワークを作れていなければ、成功は難しいかもしれませんね」

最後に今後の展開について話をうかがった。
「BIMソフトの種類も増えてきていますが、BIM全体の普及を促進するお手伝いをしていきたい。そのために、どのBIMソフトでもわかりやすく説明できるようインストラクターとしての技術を磨いていきます。また、意匠のみならず設備や構造に関しても、BIM導入支援やインストラクターとしての仕事ができるようソフトの理解を進めていきたい。それが最終的にはBIMソフトを利用する人々はもちろん、建築を依頼するユーザー、さらにはその建物を利用したり、住んだりする人々にとってのメリットになると信じています」

担当者より

笑顔が魅力的な小林社長。
BIMを通じて世界的に活躍されている小林社長の姿に大変刺激を受けております。
現状は、BIMの普及を第一に進めている長期的なビジネスプランですが、これからも益々ご活躍されることを期待しております。
そして小林社長を様々な面でサポートできることを幸せに感じております。
今後ともよろしくお願いいたします。(澤田 恭平